2015年10月20日

図書館の配架問題、お金、人材育成、地域コミュニティの場づくり問題。朝日新聞のツタヤ図書館記事から

http://www.asahi.com/articles/ASHBL6QB3HBLUCVL00H.html
ツタヤ図書館問題。
朝日新聞が海老名図書館を取材して、、CCCの図書館カンパニー社長で、海老名の館長も務める高橋聡氏に取材されています。

ようやくCCC側の現場の中の人の顔が出てきた。全体的には丁寧な好記事。
※ただし、棚の高さや、旧図書館の郷土書類を廃棄には触れられてないのはどうかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・高橋聡氏は、「今すごく迷っています。良かれと思ってやっていることがどんどん否定されていくので……」とこぼす

・全國図書館大会でのツタヤへの登壇者の意見の様子が

・CCCは独自のジャンル分けを導入。海老名では当初、東野圭吾の小説『手紙』が「手紙の書き方」の棚にあるなどしたため、利用者から「本が探せない」という指摘が相次いだ。
・海老名では、料理本の書架には食材や調味料別に図書が配置され、「カフェごはん」という項目もある。高橋氏は「生活シーンに合わせた分け方」
※一見良いように思うけど、本屋みたいに変更がかかるとリピーターには混乱するよな

・武雄では昨年、120以上のイベントを実施。本の販売も絡めた著者のトークショーや、子ども向けバリスタ講座での調べ学習、朝ヨガなどに約7千人が参加した
・「図書館は本だけではなく、集まった人やそこで起きていることからも学ぶ場所だと思う」

・CCCの図書館事業は、武雄の来館者が予想を上回ったため人件費が増え、カフェや本の販売収益では採算が合わず(という)、2年連続赤字となった
・高橋氏は「今後も続けていきたい。都道府県に一つくらいこんな図書館があってもいいんじゃないか」

・慶応大学の糸賀雅児教授「空間作りにこだわりすぎると、選書や排架といった図書館の生命線がゆがんでしまう恐れがある」と指摘。一方、地域の課題解決のための本をそろえたり、人材育成の拠点づくりをしたりといった「時間はかかるけれど必要な役割」を軽視してきた、これまでの図書館のあり方も問題だと言う
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<以上で分かること>
CCCの武雄や糸賀教授の指摘でも触れられていることだけど、図書館で黒字は難しいし、一方で人材、場作りは必要。
人材育成や拠点作りにはお金と「エイヤ!」がかかる。
それを図書館側が、地元がやるかが重要。
ツタヤや他の図書館、自治体が指定した管理者だけでなく、図書館界、自治体自体や地域の人も考える必要がある課題だと言えるだろうね。
posted by カミガタ at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内地域 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月09日

戦後70年:占領下、素顔の奈良 進駐軍撮影の写真40点展示 住民との交流や時代映す 県立図書情報館 /奈良

戦後70年の今年、進駐軍の様子や当時の風俗が分かるこの展示は、図書館のアーカイブを見せる機能としてとても意義深いです。
チャンチャンバラバラでなく、こういう「銃後」や庶民の生活に根ざした展示は地味ではありますが、「イメージでしか戦争が表現できない」今、どんどん進めて欲しいですね。


戦後70年:占領下、素顔の奈良 進駐軍撮影の写真40点展示 住民との交流や時代映す 県立図書情報館 /奈良

第二次大戦直後、奈良に進駐した米軍が撮影した写真を集めた展示「進駐軍と奈良」が奈良市大安寺西1の県立図書情報館で開かれている。占領下の市民らの表情、生活風景などがうかがえる貴重な史料だ。無料。来年3月30日まで。

 「奈良県の百年」などの資料によると、奈良の米軍駐留は1945年9月24日に開始。米陸軍第25歩兵師団所属の「第64野砲大隊」などが駐屯し、軍政長官としてヘンダーソン中佐(46年就任)らの名が知られる。占領期には米兵による強盗事件や自動車事故などが頻発する一方、地方自治の推進、農地改革などの民主化政策も進んだ。

 会場にはパネル写真約40点を展示。進駐軍が主に奈良市内で撮影したもので、奈良で進駐軍の通訳をしていた人の遺族が2008年に県に寄贈した。

 第64野砲大隊の看板の前で米兵と日本人スタッフが笑顔で並んだ写真、米兵が人力車の車夫の笠(かさ)を借り、車夫と一緒に撮った写真などは住民との交流をうかがわせる。日本国憲法施行(47年)の祝賀門がある三条通▽米軍将校向け住宅が並ぶ黒髪山周辺(現在のドリームランド跡地付近)▽牛車や大八車が写った農作業風景−−など時代を映すカットもある。

 県立図書情報館公文書・地域研究係の佐藤明俊さん(48)は「文字資料では分からない、当時の県民や進駐軍の素顔が分かる写真。占領下の奈良の様子を感じてほしい」と話す。問い合わせは県立図書情報館(0742・34・2111)。【皆木成実】
(毎日新聞より)
posted by カミガタ at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 関西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。