2013年04月23日

未来の人口減や競争相手の台頭に対して、子供をつなぎ止めろ。JRの挑戦

LCCは高速バス並の値段で乗れますからね。特に福岡空港は博多駅から近くJR西日本、九州にとっては相当の脅威です。実際、山陽新幹線・九州新幹線はシェア、売上減があありますからね。また東京への一極集中が予想される中、いかに鉄道に人の心を繋ぎ止めていくか。
野球もプロレスもそうですが、子供から愛着を持つと、長い間客として観戦に行くわけで、その貯金が長年生きてきた、と言えました。プロレスはマニアのものになってからは、段々と衰退している。となると子供にとって分かりやすいものを提供していく必要がある。JR四国のアンパンマン列車も親子で人気があると聞きます。そうした積み重ねが、人口が減ってからも鉄道を守る大事なお客様になっていくのでしょうね。

「カンセンジャー」になった500系新幹線



「鉄ちゃん」育成は子供から! JR西のヒーロー「カンセンジャー」人気 JR九州「鉄道クラブ」
将来の利用客と見込んで子供を「鉄ちゃん(鉄道マニア)」に育成する試みが、鉄道各社の間で加速している。背景には、急速な少子高齢化の進展により、主要客層であるビジネスマンを始め沿線人口減少への危機感がある。子供ファンを作り、売り上げを拡大していったマクドナルド商法にならった取り組みだ。(大森貴弘)

 博多駅の新幹線ホームから10日、500系新幹線をモデルにしたヒーローキャラクター「カンセンジャー」のイラスト入り列車が新大阪に向かって発車した。

 カンセンジャーは、子供の新幹線ファンを増やそうと昨年10月にJR西日本が新たに作ったキャラクターだ。博多−新大阪の「こだま」に使う500系新幹線1編成(8両)の先頭と最後尾の車両にカンセンジャーのイラストを描いた。

 山陽新幹線1日17本の「こだま」のうち、2〜3本がカンセンジャー新幹線で、1年間運用する。

 誕生以来、カンセンジャー人気は徐々に高まっている。3月に新大阪駅で開催したカンセンジャーの握手・撮影会は、事前告知をしなかったにもかかわらず、300人の家族連れが集まった。生みの親、JR西日本新幹線管理本部の菅野太介氏は「外観がかっこいいと子供に人気がある500系をモデルに選んだ。問い合わせも多く、手応えを実感している」と語る。

 JR西日本は、九州でもカンセンジャーの売り込みを図る。5月18日にこの車両を使って「カンセンジャーと新幹線の車両基地を見に行こう!」と銘打ち、博多総合車両所(福岡県那珂川町)を訪れる日帰り団体旅行を計画している。

JR九州も平成23年7月、同様の目的で小学生以下を対象にした会員制「鉄道クラブ」を始めた。

 会員になれば、車両基地見学や運転シミュレーター体験ができるなど数々の特典がある。鉄道マニアになった子供が列車旅をせがみ、家族全員での利用を促す作戦だ。会員は順調に増え、3月末で1800人に達した。

 JR九州の青柳俊彦専務(鉄道事業本部長)は「鉄道クラブのメンバーを、九州新幹線に引き込むような策を講じていかなければならない」と述べた。九州新幹線でも子供に照準を合わせた戦略を構想している。

 子供に商品を刷り込み、ファンに育て上げて、将来の市場拡大を目指す戦略には先行例がある。代表格がファストフードの草分け、マクドナルドだ。

 「人間は12歳までによく食べたものを、一生食べ続ける」。創業者の藤田田氏(故人)の信条に沿って、日本マクドナルドは子供にハンバーガーの味を広め、市場を拡大していった。

 子供受けするキャラクターや会員制クラブなど、JRがさまざまな手法で、鉄道の魅力を子供に刷り込もうとするのは、沿線人口減少への危機感が大きい。

 国立社会保障・人口問題研究所が3月に発表した推計によると、沖縄を除く九州7県の人口は平成27年の1294万人から25年後の52年は1074万人と17%も減少する。この少子高齢化による人口減少は、鉄道利用者の市場縮小を招く。

さらに短期的には、他の交通機関との競争の激化もある。

 ライバルの一番手がLCC(格安航空会社)だ。昨年来、福岡空港を始め九州の各空港には、LCCが次々と就航した。特に関西と結ぶ便が多く、山陽新幹線のライバルになっている。

 また、関西国際空港が拠点のピーチ・アビエーションは「需要があれば拠点の場所にはこだわらない」と、発着枠に余裕がある佐賀空港などから九州各地を結ぶ路線就航に含みを持たせている。

 積極攻勢に出るLCCに対しJR九州幹部は「LCCが就航した路線は、列車利用者に確実に影響が出ている」と認める。

 JR九州や西日本は、鉄ちゃん育成により、この人口減や競争激化の影響を極力小さくしたい考えだ。
(SankeiBizより)
posted by カミガタ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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